【中国】大学の外国人教師の住居事情・寮に住む?自分で借りる?

2023年1月2日月曜日

中国生活 日本語教師

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中国の 大学で教師寮を借りて住んでいると時々、外事処(外国人教師のビザの申請や国際交流を担当する部署)から連絡があり、「部屋の様子を写真に撮って送ってほしい」と頼まれることがあります。

これは学校が新たに招聘したい外国人教師に住環境を紹介するためのサンプル写真です。新たに赴任する教師としては住む環境は気になりますよね。それで実際の教師の部屋を見せて安心してもらおうというわけです。

日本人のほかにも外国人教師は何人もいるのですが、このような依頼はまず日本人教師に来ます。日本人ならきれいに部屋を使ってくれているだろうという信頼があるのですね。

普通中国の大学ではキャンパスの横に教師が住む団地(小区)があることが多く、外国人教師のためにも教師寮を準備しています。標準的な間取りは2LDKで家具家電付きです。

河南省の大学時代の教師用宿舎
古いですが、広く清潔です

赴任したその日から、電気、水道、ネットが使えてすぐに生活を始めることができる、ありがたい部屋です。大学によっては古い建物ですが、快適に過ごせると思います。水道光熱費も支払う必要はありません。筆者も以前学校の宿舎に住んでいましたが、何かトラブルがあるとすぐに担当者が駆けつけてくれて解決してくれるので安心でした。

中国では地方により外国人教師の住居規定が異なります。以前筆者がいた河南省では省の公安機関の規定により、国立大学の外国人教師が学校の教師寮以外で生活することは禁じられていました。

しかし私立大学や民間の団体に勤める場合、勤務先の許可がある場合は外国人も自由に部屋を借りることができます。中国人と結婚している外国人教師もいますから、規定には例外があるのです。

私が今住んでいる雲南省では、規則はきびしくなく、私は妻と学校の近くに家を借りて住んでいます。学校の中の寮に住むのは教室までの距離が近く便利ですが、仕事を離れてからも同僚の先生だらけの住環境ではなかなかONOFFの切り替えが難しく、私は自分で家を借りたい派です。

学校によっては家を借りると毎月住居手当が支給されます。10年前は一か月500元でしたが、今では2000元いただいています。初めは1800元だったのですが、契約更新の際に増額してもらいました。

自分で家を借りると面倒なことも自分で全部しなければなりません。中国語が全くできないと厳しいと思います。例えば敷金や礼金の交渉、水道光熱費の支払い、停電や断水の対処などが出来なければなりません。確かにめんどうですが外国暮らしをより満喫できますから、一度自分で家を借りてみるのも良い経験になるでしょう。

外国人はいつ引っ越すことになるか分からない不安定な立場ですから1年分、半年分の家賃を前払いすることには一定のリスクがありますよね。普通は家を借りると1年契約ですが、2年目からは多少融通が利きます。契約を更新したい場合は半年契約、3カ月契約にできないか大家さんに聞いてみるのがおすすめです。部屋をきれいに使っていればたいていは同意してくれますよ。

現在我が家では部屋を借りて3年目ですが、2年目から【3か月更新・解約する場合は2週間前に通知すること】という条件で賃貸継続中です。

自分で家を借りると、地元の公安の派出所に外国人居住登録を行う必要があります。学校からも言われますが、忘れたら法律違反になりますから家を借りたら何より先に登録に行きましょう。持っていくものは【パスポート・部屋の賃貸契約書】の2点です。

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