中国語を使って中国で生活してると、同じ漢字でも異なる意味で使われていることがよくあり、新鮮な面白さを感じます。
有名なところでは【愛人】日本語では「浮気相手」や「お妾さん」のことですが、中国では【妻】という意味です。
間違って使うと大変ですね。
しかし、もう10年以上何気なく使っている言葉なのに日本語との意味の違いを考えたことが無かった漢字に出会うことがあります。
中国語を勉強している人は誰でも経験することではありますが、このような小さな驚きは、中国語を学ぶ外国人の中でも日本人だけが楽しめる味わいではないかと思います。
【幇助】
今日私が感じた小さな驚きは【幇助】です。
中国語では【バンジュー】と発音し、【助ける】という意味の動詞です。
この中国語の単語を覚える際、日本語の意味に通じる【助】という漢字に注目しました。
それ以来、何の疑問や比較をすることもなくこの単語を話していましたが、今日、ふとニュースを見ていたら【○○が詐欺ほう助の疑いで逮捕された】という文字を見ました。
日本語と中国語では真逆の用語
【ほう助】そうです、【幇助】です。
私はこの漢字が、日本では主に【犯罪を助ける】意味に使われることに気づきました。
中国語で【幇助】と言えばほとんど「良い意味」で使うのに、日本語では「犯罪に関係する用語」なのです。
「どうしました?良かったらほう助しましょうか?」などと話したら大変なことになります。
頻繁にではないにせよ、よく聞く言葉であるのに、中国語の意味と比較することなく15年という時間を過ごしてきたことに、私は新鮮な感慨を感じました。
私は常日頃から意識して日中漢字の比較をしている学者ではないので、生活の中の何気ない瞬間、突然このような発見があるのでしょう。
こんなことも日本人が中国語を学ぶ醍醐味ではないかと思うのです。
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