通りのお店がバタバタと廃業!2カ月の移動制限のあと見えてきた景色→避けられない不動産価格の下落

2020年3月19日木曜日

中国生活

t f B! P L
先日久しぶりに街の中心部を歩いてみました。そこで目にしたものは・・・多くのお店の入り口やシャッターに貼られた「出租」「 转让」「急转」の張り紙。これは「貸店舗」「店舗の賃貸権譲ります」「急いで店舗の賃貸権を譲ります」という意味です。

移動制限でお店を開けられずに売り上げが無いため、毎月の賃料を払えないテナントが続出しているのです。実際いくつかのお店の人に聞いたところ、みんな商売はやっていけないと話しているとのこと。大きなショッピングモールなどでは2月、3月の賃料を免除したところも多いと聞きますが、大家さんが個人であるこのような路面店はそのような免除はありません。大家さんも事情は分かっているのだから家賃免除や値下げに応じればいいのにと思いますが、そこには大家さんの事情もあります。
不動産信仰が根強い中国では、多くの人はある程度のお金がたまればすぐに不動産を買います法律で決められている頭金である、販売価格の30%が準備できればあとはローンを組んで不動産を購入します。多くの店舗の大家さんもローンの返済に追われているため、簡単に家賃を免除したり、値下げに応じたりは出来ないのです。

このまま店舗賃料が入らなければ、多くの大家さんはこの店舗を売りに出すか、買ったばかりの不動産を売却しなければなりません。中国の全土で現実になってきた、路面店廃業→不動産売り出し→不動産価格の下落の悪循環。中国政府は思い切った経済のテコ入れをするでしょうから大暴落になることはないでしょうが、中国人みんながこれからを心配しています。

日本のバブル崩壊後のように、若者の安定志向、公務員志向が強くなるかもしれません。そんなことを考えながら街を歩きました。



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