国有企業の元幹部【赖小民】ライシャオミンが収賄で死刑判決！！同じ月に即死刑執行！！ネットは大騒ぎ

👆ライシャオミン　受け取った賄賂17.9億元！！

先日中国国有企業の元幹部が収賄の疑いで死刑判決を受け、同じ月に死刑が執行されました。この事件で中国には大きな衝撃が走っています。この事件が大きく取り上げられるのにはいくつかの要因があります。

ひとつは受け取ったわいろの金額17億元！！290億日本円くらいです。日本ではちょっと考えられない金額の大きさですね。しかし中国で仕事をしている人はこの金額には少しも驚かないと思います。中国は大きいのです、いろんな意味で。

もう一つの話題は賄賂を受け取った罪で死刑判決が出たことです。共産党はその成り立ちから、贈収賄を極度に嫌う歴史があります。それで新中国ができたころには収賄罪で死刑は珍しいものではありませんでした。しかし、中国で権力者になると望む望まないにかかわらず黒い金を少しも受け取らないというのは現実的ではないため、ここ数十年はほとんど死刑が言い渡されることはありませんでした。それが今回は「受け取った金が多い」と言う理由で死刑判決が出たのでみんなびっくりしているのです。

ライシャオミン　腐敗と重婚の罪で死刑判決

ライシャオミン　妻がいながら愛人と夫婦を名乗っていた

もう一つが、死刑判決が出た後同じ月に、しかも春節前に死刑が迅速に執行されたことです。中国では判決が確定したあとすぐに死刑が執行されるのは珍しいことではあるりません。しかし、殺人でも麻薬や偽札の製造でもない、ただ金を受け取っていたというだけで死刑を判決と同じ月に執行するなど聞いたことがありません。それでみんなびっくりしているのです。

いえ、びっくりというよりは、震えあがっていると言ったほうがいいでしょう。先ほども書きましたが、すねに傷のない共産党の幹部などほとんどいないと言ってもいいので、みんな他人ごとではないと青くなっているのです。中国の歴史や文化に詳しい方であれば、ある程度のお金であれば、受け取ったり、便宜を図ったりというのが一般的な道徳感覚に反するわけではないというのは分かると思います。しかし今回賄賂の罪で死刑が執行された衝撃は、共産党員、公務員に強烈な信号として受け取らています。

もちろん、このような処理の裏には政府のこれからの方針を示すメッセージがあるととらえるのが普通です。指導部のメンバーのポストや、外交に大きな変化があるかもしれません。注視していきたいと思います。

ネット民の反応は以下の通りです。

とまあいろいろですね・・・・中でも「これは何の合図だ」のコメントが中国らしいです。このような異例の出来事から政治の中枢の様子をいろいろと想像するのが中国の政治談議には欠かせないのです。