今回ご紹介するのは中国全土でよく見かける牛肉麺です。
牛肉麺と一口に行っても広い中国では各地方、見た目も味も、材料も全然違います。今回訪問したのは雲南省の昆明の老舗、山姆大酥牛肉面(シャンムダースニューロウミエン)さんです。
近くは住宅街とオフィスが混じる下町で、お昼ともなれば大勢のお客さんが押しかけます。価格は牛肉麺中杯(並盛)16元。ココ昆明では平均的な価格です。
ゆで上げた麺にスープを入れて、その上に甘辛く煮込んだ豆腐や、牛肉をトッピングしてくれます。
中国ではあまり冷たい料理を見ることはありませんが、ここでは看板にあるように冷やしたビーフンの牛肉乗せというメニューもあるようですね。いつか試してみたいのですが、後述するようにそれはかないません。
セルフのトッピングコーナーでは刻み葱と、高菜を入れることができます。高菜は日本のピリ辛高菜のような味付けです。
出てきた牛肉麺がこちら!!美味しそうですね。面は太麺で、ストレートですがスープもよく絡みます。ココ雲南省では麺類には高菜とハーブを入れるのがお決まり。初めは合うのか不安でしたが、実際食べてみるとこれが意外にマッチ。
麺には腰があり、プリプリです。麺は自家製ではなく、近所の麺専門業者から仕入れています。麺が亡くなると従業員のおばさんから「あと五分待って!いま運んでもらうから」と言われ、少し待たされます。
お店から見た外の風景はこんな感じ。
大変残念なのが、このお知らせ。「重要通知」です。なんとこのお店、借りている店舗の契約延長ができないことになり、2020年末にて閉店が決定したというのです。こんなに大人気で繁盛しているのに、大変残念です。
通知には「長年の来店に心より感謝いたします。場所を改めて開店する場合にはwe chat で皆さんにお知らせしますので、QRコードで友達に入れておいてください」とあります。
今中国では店舗の家賃の高騰や後継者不足で昔ながらのローカルフードの老舗がどんどんなくなっています。このようなお店は一度なくなるともう二度と同じレベルのお店は復活できないでしょう。身近にあるときには分からないいつもの味のありがたさ。老舗は地域で守る、そんな意識が必要だと思います。
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