去年の正月に日本に帰国した際、念願のセレック治療を受けました。詳しくはこちら。
ところが・・・
なんと割れてしまいました。激ショックを受けました。なんということだ!!私は洗面台にカラカラと響いて転がるセラミックを茫然とただ眺めることしかできませんでした。コロナで今は日本に気軽に帰ることはできません。奥歯ですから食事に支障をきたします。
もうショックで仕事も手に付きません。中国で歯科に行くのは怖くはありませんが、どんな治療をされるかは医者次第なので、一見さんにどんな先生が割り当てられるのか心配です。
とりあえず治療してくれた日本の先生に写真を貼付したメールをしてみることに。(以下メールの内容)
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今年の始めにお世話になった〇〇と申します。セレックで奥歯を治してもらいましたが、今日歯磨き中に突然割れてしまいました。左の奥歯です。強い力はかけていません。奥歯とはいえ一年足らずで欠けるなど考えられません。失礼ですが制作過程か接着に何か問題があったのでしょうか。おそらく一部が欠けているようです。実はその後仕事で中国に行き、コロナの関係で戻れず中国滞在中です。それで3年保証とのお話でしたが、緊急帰国で先生に診察をお願いすることができません。そこでやむなく地元の歯科に行くことになるのですが、どのように治してもらったらいいものか大変悩んでいます。そのまま接着をお願いし、帰国できたときに先生にもう一度お願いしたほうがいいのか、それとも一度はがして作り直してもらった方がいいのか。何かアドバイスをいただければと思い、わらにもすがる思い出メールしました。強いストレスを感じており、失礼な文面になりましたことをおお詫び申し上げます。ご返信いただければ幸いです.
ーーーーーーーーーー主治医の返信ーーーーーーーーーーーー
この度は誠に申し訳ございません。
左下7番目のセレック修復が破折されたお写真確認しました。
お痛みはありませんか?
歯ぐきへの影響はないでしょうか?
頬側の破折ですので、舌触りは尖ってなさそうですが、いかがでしょうか?すぐご来院頂き、即日に無償で再修復したいところですが、日本国外ですので、それができないのが大変心苦しく感じております。
左下の破折を生じた歯ですが、自発痛や冷水痛がなければ今すぐ地元の歯科に通院する必要はありません。象牙質は接着性セメントでコーティングされていると考えられるからです。
ですので、その場合はいずれ帰国された時に当院で再修復させていただければと思います。セレック修復は脆弱性のあるセラミックを使用するためある程度の厚みを確保するために歯を深く削り込む必要があります。
今回の処置では歯の削り込みが浅かった、歯髄への影響の少ない範囲でもう少し深くまで削り込むべきであったと反省しております。
いずれにしましても、3年間は無償で再修復しますので、帰国の際には誠に恐れ入りますが、当院まで通院いただければ幸いです。
この度の破折、誠に申し訳ございませんでした。またのご連絡をお待ちしております。
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という返事でした。誠実に対応していただき、ショックと混乱の中にも落ち着きを取り戻すことができました。やはりきちんとした先生にお願いしてよかったと思うのと同時に、セレック治療の限界を見た想いでもありました。
まず、やはりセレック治療では銀歯のように薄く詰め物や被せ物を作ることはできないという現実です。削ると一生元には戻らない健康な歯を余計に削らなければ無いのは悲しいことです。
また、セレックで削り出したセラミックをそのまま使うと強度はあまりないという現実です。削り出したセラミックに特殊なコーティングをしてさらに電気炉で焼き上げるE-Maxのような材料でなければ、十分な強度は期待できないようです。
とはいえセレックで治したほかの奥歯では問題は無いので、やはり先生もおっしゃっている通り今回はセラミックの厚さが足りなかったことが主因でしょう。また硬すぎるセラミックや金属はかみ合わせによってはほかの歯を傷つけてしまう恐れもあり、最適な「修復材の強度」は人によって、症状によって違うようです。
今回は残念な結果になりましたが、先生を信頼し、帰国時にもう一度治療をお願いするつもりです。またほかの銀歯も一気にセラミックに換えてもらおうとも考えています。その時にはまたブログにアップしようと思います。
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