中国の闲鱼で売っている怪しいThinkpad x1 yoga gen7 を買ってみた話①【中華パソコンの横流れ品、資源機とは】

2023年3月25日土曜日

中国で買ったモノレビュー

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シエンユーとは 

中国のヤフオクのようなものですが、ちゅこ品などを個人間で売買する最大手のアプリが【闲鱼】(シエンユー)です。とても便利なアプリで支払いもタオバオと同じようにアリババが仲介するため、商品が届かずにお金だけ持ち逃げされるようなことはありません。


 先日パソコンが欲しいなと思ってシエンユーを見ていたら、ありました、日本語キーボードのほぼ新品のThinkpad x1 yoga gen7 が安い。CPU1240P、メモリ8G、SSD256Gがなんと4599元(約90000円)!!!安い!!日本のヤフオクでは同型のx1YOGAは20万円は下らないでしょう。


 しかしメモリ8Gではこれから数年使うと思えばちょっと頼りない。そこで売り手に聞いてみると16G+512Gの日本語キーボード版が6000元(約12万円)で在庫があるとのこと。メモリとSSDが二倍になってたった3万円アップとはなんともお得。即、購入することに。


中国の【資源機】

 ところで世界のパソコンを製造している、世界の工場中国では時々、製造工場や現地法人から流出したパソコンが格安で市場に流れます。中国では【資源機】(ズーユエンジー)といいます。もちろん正規の販売ルートは使えませんから、中古市場や個人の販売代理店などで販売されることになります。

どんなパソコンが流れてくるのかというと、およそ3種類。

①保証用の予備機

保証期間の交換機の予備として準備していたものが余ってしまった場合、そのパソコンは【資源機】になります。このタイプはクオリティは正規品と全く同等、最高級の【資源機】です。公式ホームページにログインすれば製造番号も表示されます。修理も公式ホームページから申し込めます。ただ、保証はついていない場合が多いです。価格はだいたい正規新品の8割くらいで販売されます。

②海外発注取り消しの海外版

海外市場からの発注を受けて大量に製造したものの、コロナやその他景気の悪化などの理由で注文が取り消しになる場合があります。そんな時パソコン本体の仕様は海外で、まだWindowsは入っていない空のパソコンが大量に余ります。それらを安く引き受けて中国仕様の安いWindowsをインストールして販売する業者がいます。これらの製造番号は海外市場ですから自分で海外のWindowsをクリーンインストールすれば普通に海外版として使えます。

 これらは品質は問題ないのですが、保証はなく、公式ホームページにも表示されないため、(たぶん)レノボで修理を依頼できません。また実際Windowsをクリーンインストールするまでは日本語Windowsとして使えるかわかりません。また海外の様々な国の仕様が混ざっていることも。価格はおよそ正規新品の7割程度です。

③怪しい組み上げ機

 一番怪しいのが、工場の余った部品で組み上げたと思われる【組み上げ資源機】です。正規工場や関係先の現場の責任者が余った部品でパソコンを組み上げ、それを横流しするパソコンのことです。公式ホームページでは売っていない、ありえない部品の組み合わせのものも選べたりと、なかなかカオスなパソコンです。部品は正規品ですから見た目は正規品と変わりません。しかし品質管理や品質検査などはなく、品質はギャンブルです。しかし価格は安く、正規品の半額ほどで買うことができます。

 様々な業者が【資源機】を販売していますが、上記のどのタイプなのか、正直に業者が言うとは限らないので、購入は完全に自己責任です。これもまた何でもありの中国ならではですね。今回購入したのは価格的に見ておそらく③の組み上げ機だと思います。しかし業者の評価もなかなか良かったので今回はリスクを冒して買ってみることにしました。

というわけで広州から届きました!Thinkpad x1 yoga gen7 !!6000元(12万円)。おそらくこのスペックを日本で買うと30万近くするのでは?


日本正規版と異なる点は、充電器のタイプ(三又)、ディスプレイがグレア仕様。の二点です。起動してみるとOSが中国語のプロフェッショナル仕様です。これをクリーンインストールして日本語化していきますが、これが本当に大変なのです →次へ続きます。



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