今中国のみんなが夢中になってみているユーロサッカーヨーロッパ選手権。本当にみんな熱心に見ています。日本ではWOWOWで契約すると見れるようですが、中国ではネットで無料で見れます。少し前まではネットで無料で見れるのはグレーというかほぼ黒で、放映権など完全無視だったのですが、今はアリババ系の動画サイト、ヨウク(优酷)が正式に国営放送のCCTVと提携して完全無料で公式放送が楽しめています。
このような変化の一番大きな理由はもちろん中国の経済的プレゼンスの拡大です。中継をご覧の皆さんはお気づきだと思いますが、会場に表示されるスポンサーの半分以上が中国企業なのです。20年前まではソニーや富士フィルムなどの日本企業が独占していたことを想えば隔世の感がありますね。しかも広告が漢字です。企業も中国なら広告を見せるターゲットも中国人なのです。このコロナ禍、中国の圧倒的な経済力を否が応でも見せつけられています。
そんな中、担当の生徒の一人からメッセージをもらいました。この女子生徒はサッカーの大ファンで、ユーロの試合は徹夜で毎試合見ているつわものです。かわいらしい女子大生がなぜ熱狂的にヨーロッパサッカーを見ているのでしょうか?
彼女は幼いころに家族でサッカーの試合を見たことが大きく影響していると言います。なかなか一緒にいることができない両親と一緒に楽しんだサッカー観戦、その思い出がきっかけで今でもサッカーを見るのが生活の中心になっていると言います。
小さいころから勉強勉強で忙しく、親も出稼ぎや忙しい仕事で子供と過ごす時間が少ない中国の家庭事情。子供たちが夢中になるスポーツや趣味にもそのような事情が反映されいるのかもしれません。
ユーロに夢中になっているのは彼女だけではありません。ほかにもたくさんの学生が夜徹夜でサッカーの試合を見ています。もともとサッカーが好きという生徒も多いと思いますが、コロナのせいでスポーツイベントが少なく、「飢えていた」ということもあるでしょう。この中国の熱狂を見ていると、東京でもうすぐ開催されるオリンピックも多くの人を熱狂に巻き込むことは想像に難くありません。
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