小学校5年・高校2年 義務教育期間短縮の大変革によって さらなる飛躍を目指すか!?

2021年3月6日土曜日

中国ネット民の反応 日本語教師

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現在中国では「两会」中国人民代表会議(日本の国会に当たる)が開かれ、中国の経済を中心とする問題が議論されています。

その中でも最も熱い注目を集めている議題が、義務教育の期間短縮です。これまで中国は日本と同じように小学校6年、中学校3年、高校3年の「12年」ほとんどの国民が受ける教育として位置付けてきました。それを小学校5年高校2年に短縮し合わせて10年のサイクルにしようという提案です。高校卒業16歳、大学卒業20歳です。

この提案は今年初めて出されたものではなく、去年から案として提出されていましたが、今回熱い視線を集めている理由の一つが、アリババ創業者の馬雲「ジャック・マー」がこの案に賛成していることが分かったからです。中国一経済的成功者ともいわれるマーは「だいたい高校三年生なんか一年生と二年生で習ったことを大学試験のためにもう一回やっているだけで本質的な意味が無い」という意味の発言をしたのです。

そもそも中国では毎年1000万近くの学生が大学を卒業します。いい会社に入るのは大変で、学歴をつけるため、日本とは比べ物にならないほど多くの学生が大学院に進みます。そこでも自分の希望する企業に入れない場合は留学や博士課程に進みます。そうすると仕事を始めるのは20代半ばから30前後、結婚・子育ては40近くになってしまうでしょう。

現在この晩婚化、少子高齢化、という日本と同じ問題が中国には重くのしかかっているのです。もし高校生が16歳で終わるのなら大学を卒業するのは20歳になります。そのあとの人生設計が立てやすくなるというのが多くの国民がこの案に賛成している理由です。また学費の負担も減ります。

私も中国の子の教育改革に関心を持っています。日本ではこのような強烈な改革は難しいでしょうが、ぼーっとこれまでの常識を疑わずに改革改善する意識を持たなければ、中国のように危機意識に満ちた国にますます差をつけられることは必至。一教育者としてこれらの議論を見守りたいと思います。

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